危険なウィルス

口の周りやデリケートゾーンにピリピリいた身を伴うのがヘルペスの特徴です。ウイルスが神経細胞や皮膚で増殖することが、病気の原因です。初めて症状が出たときや再発したときなど、いろいろなシチュエーションが想定されますが、出来る限り早期の段階で治療薬を使用し酷い状態になる前に、沈静化させるのが賢明な対処といえます。ただしウイルスが原因なので通常の抗生物質を投与しても効果がないので、治療薬の選定を間違えないことがポイントです。

バルトレックスの成分

ヘルペスは同名のウイルスに感染することが原因で発症する感染症で大きく分けると2種類から構成されています。1型は主に口唇やその周辺の三叉神経で増殖して、ピリピリした電気がはしる感覚に似たいたみを伴う水泡を発生させます。これに対して2型は性器やその周辺の皮膚にいたみを伴う水泡を発生させるのが主な症状です。

感染部位には一応、このような傾向が見られますが、口腔性交を通じて、1型のウイルスが性器で症状を引き起こすことがあり、逆もまた正です。従って部位別に厳密にすみわけがなされるとは限りませんが、概ねこういった発症部位の傾向があることは押さえておくべきでしょう。

病原性微生物の感染が原因という点では、通常の細菌感染症同様に各種の抗生物質で対処できそうにみえます。しかし1型も2型も共に単純ヘルペスウイルスに分類されるので、抗生物質を投与しても効果はないので専用の抗ウイルス薬を投与するのが鉄則です。現在のヘルペス治療薬において第一選択と認識されているのが、バルトレックスになります。バルトレックスは有効成分にバラシクロビルを配合しており第二世代の抗ウイルス薬に分類される治療薬です。

大腸菌やブドウ球菌などの細菌類は細胞膜をもち自ら増殖できる能力を獲得しています。細菌の成長や増殖の一連のサイクルを阻害することで、抗生物質は増殖抑制や殺菌効果を発揮するわけです。これに対してウイルスは独立して増殖する能力を有していないので、宿主の細胞を利用して増殖することになります。ウイルスは体内に感染し侵入すると、宿主の細胞に入り込みDNAを複製し増殖を繰り返していくことになります。このような成長機序を持っているので、抗生物質の薬理作用を持ってしては、増殖を抑制するアプローチは妥当しません。こういったメカニズムはヘルペスウイルスも同様なので抗ウイルス薬の投与が必須です。

バルトレックスの有効成分であるバラシクロビルは、対内に取り込まれるとアシクロビルという成分へと変貌を遂げます。ウイルスが増殖するときには、DNAを宿主の細胞に複製させるために酵素を必要とします。アシクロビルにはウイルスの増殖に不可欠な酵素であるDNAポリメラーゼの合成を阻害する作用を持っているので、ウイルスDNAの複製を妨げ増殖を抑える作用をもたらします。

ウイルスが皮膚や神経細胞で増殖することが、病変部位の拡大やこれ以上の状態の悪化を防止し、被害拡大を食い止め治癒を促すろことを期待できます。健常な細胞のDNAの複製を阻害しなしでウイルスに対して選択的に作用するので健康な細胞へのダメージを最小限にとどめながら、選択的にウイルスに作用するのが特徴です。

同様の作用を持つ抗ウイルス薬も開発され、臨床現場でも投与されてきましたが体内への移行や吸収性が見劣りし、半減期の時間も短いことから頻繁に服用する必要があり、飲み忘れなどもよくあり、効率的な治療効果を期待するには難点を抱えていました。バルトレックスはアシクロビルのプロドラッグの性格を持っているのが、ユニークな点です。

プロドラッグとは服用後、体内の代謝作用の影響で初めて薬効成分に変化する医薬品のこと。アシクロビルをそのまま投与しても、体内での吸収性に劣るので、アミノ酸の一種であるバリンを添加し、体内への移行や吸収効率を改善したのがバシクロビルです。これが体内での有効成分の吸収性を高めることで効率的な、ヘルペス治療を可能にしました。

バルトレックスの効果と副作用

それでは実際のバルトレックスの効果は、どのように発揮されるのでしょう。ヘルペスウイルスに皮膚や神経細胞に感染すると、自立して増殖することができないので宿主の細胞を利用して増殖を開始します。ウイルスは宿主の正常な細胞にもぐりこむと、DNAを複製し増殖を繰り返し数を急速に増していきます。

ウイルスの増殖にともない水疱などの病変部分が拡大していき、かゆみや痛みなどの自覚症状が出現してきます。有効成分バラシクロビルは、肝臓で代謝されてバリンとアシクロビルに加水分解されて効いてきます。

バルトレックスのヘルペスに対する治療効果は高いことが臨床試験で確認されており、1型2型共にそして患部が口唇か性器であるかの、いずれの症例に対しても治療効果にすぐれているとされています。臨床試験では500mgを1日2回投与されたグループについて臨床効果が判定されたところ、90%の奏功率が確認されています。

もっともヘルペスウイルスは一度感染すると、免疫機能の働きによってもバルトレックスを服用することによっても根絶することができません。感染のきっかけとしては1型の場合は、幼少期に子育ての家庭で親の唾液に含まれるウイルスが体内に移行することが大半です。

これに対して性器に病変が出現する2型では、思春期以降の性行為が感染経路としては主要なものとされています。1型と2型の違いは病変部位の違いの他に、初回感染時の症状の強さにあります。一般的に性器に初発する2型の場合は初回感染時には、水泡などの局部症状だけでなく発熱や全身倦怠感などの全身症状が出現するほど重症化する可能性があります。これにひきかえ口唇に病変が発生する1型の場合は、初回の感染では無症状で経過することも珍しくありません。

いずれにせよ一度感染すると、症状を沈静化させることができるだけで、ウイルス自体は神経細胞のなかで休眠状態で留まっています。したがってあくまで活性化したウイルスに対しては効果的ですが、休眠状態のウイルスには効果を期待するのが困難なので、再発の都度投与して上手にウイルスと付き合っていく姿勢が求められます。ピリピリするなどの前駆症状が出現したら速やかに投与を開始して、迅速に対処すれば回復も早まります。

ところでバルトレックスは選択的にウイルスのDNA複製を阻害する作用を発揮するので、安全性が高い薬と認識されています。しかし体内で薬理作用を発揮する以上、副作用のリスクは常に存在しています。使用前に副作用のリスクの内容を確認しておけば万が一、副作用が出現しても早い段階で適切な処置を実践することが可能になります。それでは使用前に確認しておきたい副作用にはどのようなものがあるでしょうか。

まず代表的なものは、頭痛や眠気などの脳神経と腹痛・吐き気・下痢などの消化管関連の副作用が比較的よく経験されますが、軽微な段階で済むことが多いようです。ただし肝臓で代謝されてアシクロビルに変化することから、肝機能に負荷をかけるため肝臓に基礎疾患を抱えている場合に肝機能数値の上昇が稀にみられます。また腎炎や高齢者などの腎機能が低下していると、薬理成分の尿への排出がうまくいかない結果、有効成分の血液濃度が急上昇するなどの副作用がまれに発生することが報告されているところです。

肝機能や腎機能などに基礎疾患があるときは、使用前に副作用のリスクが高いことを想定しておく必要があります。

記事一覧
バルトレックスは通販でも購入可能?

ヘルペスの特徴のひとつに再発しやすい傾向をもっている点を指摘することができます。全身の栄養状態が良好で免疫機能も正常に保たれていれば、ヘルペスウイルスは腰周辺の神経細胞で休眠状態のまま息を潜めています。ところが疲労が蓄積したり、がんや糖尿病などの全身の免疫機能が低下する慢性病に罹患すると、活性を盛り...

2019年09月28日
クラミジアに効果のある医薬品の成分と副作用

現在日本においてもっとも男性女性をとわず感染者数が多いのが、クラミジアになります。クラミジア・トラコマティスという細菌が原因となって引き起こされる性感染症のひとつで、性生活が活発な10-20代の若者に患者数が集中してるとされています。特に20代の女性にかぎっては感染者数が多く、妊娠してからの経過観察...

2019年10月07日
実績ある有効成分アシクロビルを含むゾビラックスで打倒ヘルペス

現在ではバルトレックスがヘルペスウイルスによる治療の第一選択薬の位置づけです。しかし先に抗ウイルス薬として臨床現場で投与されてきたゾビラックスも、現在でもヘルペス治療に積極的に投与されています。ゾビラックスは有効成分にアシクロビルを配合しており、ウイルスの増殖を抑制する作用を発揮する薬で世界で初めて...

2019年10月03日
症状が消えてもバルトレックスの服用をやめないで、耐性菌が出来る可能性

単純ヘルペスウイルス感染を原因とする口唇部分や性器などの、痛みやかゆみをともなう水泡症状などにはバルトレックスが高い治療効果を発揮します。病院で処方箋をだしてもらって入手するにしても、個人輸入代行サイトを利用して入手するにしても、服用期間を守ることが大切です。バルトレックスの治療効果は高く、臨床試験...

2019年10月01日